オーナー様の声 - Kudoカンパニー株式会社

オーナーズインタビュー

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東京都千代田区 リソークリニック 磐田振一郎先生

東京都千代田区 リソークリニック 磐田振一郎先生

ぼくは、関節の痛みを手術で取り除く仕事をしてきました。これまで2000件以上の手術を行ってきましたが、手術には長い入院生活と周りへの負担が付きものです。手術以外のもっと画期的な方法はないのか?そういう悩みをずっと持ち続け、探し続けていた時に、関節の再生医療に出会いました。海外では良好な治療成績も多々報告されている関節の再生医療。これまでの自分が持ち続けてきた思い、経験、知識を、この新しい治療にすべて注入していこうと決めました。痛みから解放された患者さんの心からの笑顔のために。

【リソークリニック】
東京都千代田区内幸町1-1-1
帝国ホテル東京本館4F
http://riso-clinic.com/

リソークリニック

プチモンド担当 : この度は開院おめでとうございます。
お忙しい毎日を過ごされていると思いますが、現在の心境をお聞かせください。

磐田先生 : スタッフをまとめて、雰囲気の良い職場づくりなどを考える、売り上げやコスト感覚に敏感になる、といったマネージメントについての意識が高くなったと思います。そして、その難しさも痛感してます。

プ : 今回、関節の再生医療を行うクリニックとして開業をされましたが、 開業に至るきっかけは何だったのでしょうか?

磐 : 手術を専門的に行っている中で、患者様は「できれば手術を避けたい」という気持ちが強いことを常々感じていました。一般の非手術治療では不十分、でも手術を避けたい、というニーズに応えたい、そして再生医療という新しい分野を切り拓くために開業しました。

プ : 最近になって耳にするようになった再生医療という新しい治療法ですが、具体的にはどのような医療なのでしょうか?

磐 : 当院で行っている再生医療は、関節の表面にクッションの役割をしている軟骨を再生することを目指す治療です。
これまでは、加齢やダメージなどですりへった軟骨を回復させる治療はありませんでしたので、構造的に修復を図ることができる画期的な治療といえます。手技的には、ご自分のひざの脂肪をわずかに1g程度採取して、そこに存在する軟骨のもとになる幹細胞とよばれる細胞をとりだして、培養する事で増やし、傷んだ関節内に戻すというもので、すべて日帰りで行うことができ、ご自分の組織を使う治療なので、安全性も高い治療です。各大学でもさかんに研究が行われていて、良いデータも発表されはじめており、今後の発展が期待されている方法です。

リソークリニック

プ : なるほど、今現在も発展をしている治療法なんですね。それでは前例もほとんどなく、不安の多い準備期間だったことと思いますが、何が一番心配でしたか?

磐 : お金やスタッフ、開業場所などについてサポートしてくれる優秀な方々がいらっしゃったので、アドバイスをうけながらあまり心配することもありませんでした。
心配事は2つ。
ひとつは、医療は広告規制が厳しいので、この特殊な治療を特殊な場所でおこなっている事実をどのようにPRするのか?
もう一つは、まだほとんどおこなわれていない新しい治療が予想通り効果を発揮するのかどうか?
上記2点については、開業後も、勉強の毎日です。

プ : 新しい分野を切り開いているからこその悩みですね。我々も可能な限り、お手伝いさせていただきます。
では、開業場所に都心の格式高いホテルを選ばれたのは、譲れない思いがあったからなのでしょうか?
また、場所以外のも心掛けたことや重要視したことがあればお聞かせください。

磐 : 治療方法が特殊だったために、想定していた患者さんはゆくゆくは全国、場合によっては世界に広げることを想定して、遠方からでも来やすい場所、ということで帝国ホテルが候補にあがりました。ホテル内、自由診療、ということで、ゆったりとお話できる環境を整えたいと考え、いわゆるクリニックっぽさを排除して、くつろげるラウンジ的要素を入れたいと考えていました。

プ : 予想外に大変だった、苦労したという点はありましたか?

磐 : 契約についての一番の苦労は金銭面での条件交渉でした。 これまで全く経験のないテナントとしての契約でしたが、工事にホテル側指定業者があることに驚きました。さらにその設定された金額が想定よりも高額であったことも。(笑) Kudoカンパニーさんの経験に基づいたお力添えや戦略的交渉など、交渉の生の現場も経験できて苦労しましたが良い経験になりました。

リソークリニック

プ : 我々も、とても苦労した思い出です。それ以外にも開業までの期間中、様々な出来事があったと思いますが、特に忘れられない出来事があれば教えてください。

磐 : 開業前に想定していた障壁として、
・厚労省からの再生医療の認可
・細胞培養施設の確保
・資金
・開業場所の確保
がありました。
上記の壁を越えた時に、それぞれに達成感はありましたが、最後まで難航したのが、細胞培養加工施設の確保でした。再生医療を行う上で不可欠な細胞の培養を行ってくれる施設がぎりぎりまでみつからず、内心焦りました。大学時代所属していた野球部の後輩が運営する施設が受け入れてくれたので、事なきを得ましたが最もプレッシャーがかかった案件でした。

プ : その中でこうして無事に開業されましたが、完成したクリニックを初めてご覧になった時の感想を教えてください。

磐 : 正直なところ、パースなどでいろいろ説明されていましたが、現実的には想像がつかず、初めて見た時のデザイン性の高さやリクエストを超えるご配慮を感じ、施工会社、デザイナーその他関係者の方々に尊敬の念を抱かずにはいられませんでした。みなさん、プロフェッショナルだな~と。

プ : ありがとうございます!さて今後ですが、先生が目指す理想の医療・クリニックについて聞かせてください。

磐 : 開業の動機となった、既存の治療ではできない患者ニーズにこたえる治療をしよう!という目的を達成していきたいと思っています。まだ、これからの可能性が期待できる治療なので、良い面、悪い面、データの蓄積など新しいジャンルの開拓にまい進していきます。一方で、他の職種である、鍼灸、柔道制服、サプリなどの方々との連携も模索していきたいと考えております。そして、普段の診療でも、中長期の戦略を考える上でも、“患者目線”は、ぼくの永遠のコンセプトです。

プ : では最後に、開業を志しているドクターにメッセージをお願いします。

磐 : 開業に必須なのは、“志”と“勢い”だと思います。やりたいことを実現するためであれば、思い切って一歩踏み出す事で道が拓けると思います!!

プ : 開業早々お忙しい中、インタビューのご協力ありがとうございました!

短い取材でしたが、磐田先生の真摯さ、ひたむきさが伝わってきたでしょうか。
磐田先生が院長をつとめる「リソークリニック」のホームページもぜひご覧ください。
http://riso-clinic.com/

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